空跳ぶサラリーマン"ソラリーマン"をテーマに写真を撮り続けている青山裕企さんが、展示会「SOLARYMAN-ソラリーマン写真集出版記念展」を開催しました。
会場となったのは、銀座の画廊「和田画廊」さん。そこで会場にいらっしゃった青山裕企さんご本人にお話を伺ってきました。
青山さんが写真を撮り始めたきっかけはなんですか? 話すと長くなりますが(笑)、簡単に言うと、学生のときに北海道を放浪しているときに、衝動的に写真が撮りたくなったんです。それで、札幌で一眼レフカメラを買いました。
"ソラリーマン"を撮り始めたのは、なぜ? 学生時代から友だちがジャンプしている写真は撮っていたのですが、サラリーマンにスポットを当て始めたのは、2006年の父の死がきっかけですね。
私にとっての父は、休日に家でごろごろしているイメージしかなかったんです。けれども、お葬式のときに来てくださった、父の上司や同僚の方たちが「父がいかに仕事を頑張っていたか」「人間としてどれだけ尊敬できる人だったか」というお話をしてくださって、僕は自分の抱いていたイメージとのギャップに驚きました。サラリーマンとしての父はとても輝いていたんです。
それで、サラリーマンに対するイメージががらりと変わって、写真を撮り始めるようになりました。
写真集を制作するにあたり、意識したことは? 跳んでいるサラリーマンのみなさんの存在感が等しくなるようにしました。
有名な方、著名な方にも参加してもらっているんですが、その人たちだけが目立つようにはしませんでした。全員が平等に存在感を持つような写真集にしたかったので。
写真集を完成した感想は? 写真集の制作は、編集者やライターとの共同作業ですよね。そういった方々と一緒に作り上げる楽しさと難しさがあると思います。僕は元々ひとりで何でもやりたいと思っていたほうなのですが、今回の仕事でひとりひとりの力が合わさって大きなプロジェクトが動いていく素晴らしさみたいなものを実感しました。
最近は、なんでも自分ひとりでやるんじゃなくて、他の人と協力しながら仕事していくことの魅力を感じていますね。ひとりでできることって、やっぱり限られていますから。
今後の展開についてお聞かせください 写真集が出ると、なんとなくそれで一区切り感が出ちゃうと思うんですが、僕はまだまだ"ソラリーマン"を撮り続けていきたいと思っています。目標は1,000人のサラリーマンを撮影することです(笑)。
1,000人!? 今のところ何人くらいですか? 大体200人ぐらいだと思いますよ。
被写体の方たちと事前に会って打ち合わせしたりするので、結構一枚の写真にも時間がかかっているんです。きちんとお会いすることで、相手の方の良さを見出していくこともすごく大事なことなんですから。
その他の活動については? そうですね、海外で個展をやってソラリーマンを広げていければと思っています。
あと、体験型のイベントなんかもどんどんやって、いろんな方たちと出会っていきたいですね。
青山裕企(あおやま ゆうき)写真家。2007年 キヤノン写真新世紀優秀賞(南條史生選)受賞
2008年 個展「undercover(和田画廊)」
2009年 アートフェア「NEXT(Chicago/USA)」等参加
サラリーマンや女子高校生など"日本社会における記号的な存在"をモチーフとしながら、自分自身の思春期観や父親像などを、ユーモアをとりいれながら制作している。
●オフィシャルホームページ
http://yukiao.jp/

会場となった「和田画廊」さんは、東京駅近くの路地に佇む、画廊。ジャンルを問わずさまざまな展示を行っており、銀ぶらには欠かせない立ち寄りスポットです。
●「和田画廊」さんの詳細は
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