新潟市で開催されている「水と土の芸術祭」を、アートノコヨミでは全4回にわたってレポート! 3回目の今回は「川と里山のゾーン」を中心に今までご紹介できなかった「砂丘と海・田園と農のゾーン」の作品もご紹介します。

9つの小部屋に分かれた小建築物が、日本海を一望できる太夫浜に設営されています。小部屋の中で寝そべっていると風の音や強さ、潮の香りなどで五感を揺さぶられます。
各小部屋ごとに、空、海、砂浜の比率が違って見えて、いつまでいても飽きることがありません。

阿賀野川近くのお茶屋さんだった建物に、自然素材を使ったサウンドオブジェや影絵の作品が。静かな室内に次々と鳴り出す竹の音がとても心地いいです。阿賀野川近くの「あかしあ公園」にも同じ作家による作品が。こちらもオススメです。

暗室の中に浮かび上がるモノクロームの写真のインスタレーション。20点近くの写真が不規則に明るくなったり、暗くなったりして、川の流れを感じさせる作品です。
展示されている写真は、松浜地区の治水に関わる風景をピンホールカメラで撮影し、地形に沿って配置したものです。

人々が普段何気なく通り過ぎてしまう阿賀野川の河川敷に展示されている作品。水と土をつなぐ多くの動植物が暮らす川辺で、種子に見立てた約2000個のヘッドを600本の竹にくっつけています。ススキと作品が風になびくので、風の動きがわかります。

前回ご紹介できませんでしたが「砂丘と海のゾーン」にある作品で、広大な畑の中に古タイヤ約1500本に土をつめて植物を生やし、中心には空き缶を連結して作った「カンカン島」があります。
「カンカン島」からは噴水が吹き上げ、風になびきながら缶にあたりユーモラスな音を奏で続けています。

新潟市には信濃川と阿賀野川が流れていて、水上バス、水上タクシー、レンタサイクル、ベロタクシーでの移動も盛んに行われています。それらのステーションにロングカウンターが設置され、川を見ながらランチなどが楽しめるようになっています。
地域の人達の憩いの場所となっていて、お昼ご飯を楽しんでいる親子連れなどがとても印象的でした。(この作品は10月末で終わってしまいました。)

「田園と農のゾーン」の前回ご紹介できなかった作品。はす型の巨大な土地で古代米の栽培を行ったり、演劇などを上演したり、人と人との出会いや地域とのつながりを大切にした作品です。(古代米は11月9日に収穫したそうです。)

かつてはインドネシア、バリ島の田んぼでよく見られた、からくり風車の「カクラ・クルクル」を南区の田園地帯に約1000本設置。お米の女神を祝福し、収穫を祝う作品です。
風が吹くとカラカラと心地よい竹の響きとともに、からくり人形が動き出す仕組みとなっています。

田園風景が広がる中に、遺跡を思わせるような物見台が設置されています。丸太を組み合わせて作られたこの物見台からは、角田山、弥彦山を眺望できるほか、会場内に敷き詰められた石畳が見えます。
まるで、古代遺跡の発掘風景のようなその作品は、訪れる人の心を強く打ちます。
今回、ご紹介できたのは「川と里山のゾーン」やその他のエリアの一部ですので、みなさまもお出かけになってその他の作品もぜひご覧になってください! また、次回の「『水と土の芸術祭 2009』に行ってきた!vol.04」にもご期待ください。