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FRP(繊維強化プラスチック)という素材で、白や赤のポップな作品を生み出している造形作家。想像力をくすぐる不思議なかたちをした椅子やスツールは、座る楽しさとオブジェとしての愛らしさを兼ね備える。大学で彫刻を学び「観る」だけでなく「体感できる」作品として、2003年に椅子の制作をスタート。
FRP(繊維強化プラスチック)という素材で、白や赤のポップな作品を生み出している造形作家。想像力をくすぐる不思議なかたちをした椅子やスツールは、座る楽しさとオブジェとしての愛らしさを兼ね備える。大学で彫刻を学び「観る」だけでなく「体感できる」作品として、2003年に椅子の制作をスタート。
「体感してほしくて」生まれた椅子。
木の実のような、雲のような、何とも言えぬ不思議なかたちの木村さんの椅子。どんなイメージから、このかたちが生まれたのでしょう?
「よく聞かれるのですが、実は、できるだけイメージを持たずに作るようにしているんです。座った方それぞれが、〈これは××に似てるな〉とか思いつつ、楽しんでいただければと思っていて」
大学で彫刻を学んだ後、
形作家として京都で活動をはじめた木村さん。椅子の作品を発表するようになったのは、2003年に拠点を東京に移してからのことなのだとか。
「なんとなく作品に座ってみたのが始まりでした。そのとき、作品を"観てもらう"よりも、この座った感じを"体感してほしい"と思ったんです。それに、作品を椅子と呼ぶことによって、観る人も〈座っていいんだ〉って親近感がわくと思うんですよね」
安定感のある座り心地も◎
FRP(繊維強化プラスチック)でつくられた椅子は、シンプルな白と鮮やかな赤の2色。このカラーリングも、純粋にかたちを楽しむための「ニュートラルな色」として選んだもの。見た目はかわいいけれど、体のラインに合わせて作ることで、安定感のある座り心地も実現しました。これらの椅子やスツールは、都内のホテルやカフェ、雑貨屋さんなどにも置いてあるので、実際に体験してみることもできる。
「使いながら感じる〈モノ〉への愛着は、観るだけのアートとは少し違うもの。いつもそばにある〈生活の中のアート〉のおもしろさを表現できればと思っています。僕の作品を部屋に置いてもらって、毎日の暮らしに溶け込ませ、その存在感を楽しんでもらえたらうれしいですね」
【受賞歴】
1994年/第1回北陸キリンビアパーク大賞展 ビアパーク大賞
1996年/金沢美術工芸大学卒業修了作品展 作品買い上げ
1999年/洞爺村国際彫刻ビエンナーレ'99 特別賞