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「いつもの生活の中で、少しだけクスッと笑ってしまうようなデザインを心がけています」 窓や玄関のあるマンションのかたちをしたプランター、建物の基礎部分をモチーフにした灰皿など、建築をテーマに、ユニークな生活雑貨を制作している。モルタルを木型に流し込むことで生まれるあたたかみのあるテクスチャーや、同じデザインでもひとつひとつ違う、手作業ならではの風合いも魅力。
「生活の中で機能するハウスウェア」
毎日どこかで目にしているはずなのに、あまりなじみのないモルタルという素材。
佐藤さんは、セメントと砂を水で練ったこの素材に着目し、今までにないプロダクトを制作しました。アイディアの源は、建築デザインを学んでいた学生時代。授業の後に捨てられていた建築模型を、「生活の中で機能するハウスウェアにできないか」。
そうして生まれたのが、本物と同じモルタルでできたマンションのプランター、建築の基礎部分の灰皿、コテージの香炉といったプロダクトの数々です。
無機質で冷たいイメージのモルタルに、やさしい味わいがあるのにも秘密が。「モルタルを木型に流しこむことで、表面に木目を映し出すように製作しました。そのため木のぬくもりが残り、あたたかみを感じる仕上がりになっているんです」
「ひとつひとつ手作業で」
モルタルシリーズのプロダクトは、すべて手作り。
「ひとつひとつ手作業で作っているので、同じデザインのものでも、手にしたときの印象が違うんです」と佐藤さん。
また、マンション型のプランターにお水をあげると、水が玄関を通り階段をつたって流れたり、草原のコテージをイメージした香炉でお香を焚くと、煙突からゆらゆらと煙がたちのぼったり――使うことでさらにストーリーが広がり、風合いが増していくのも、このシリーズの魅力です。
現在は、セルフプロダクトのブランドとして、2名で活動しているPULL+PUSH PRODUCTS.。今後は素材にとらわれず、様々なデザインを展開する予定。「いつもの生活の中で、少しだけクスッと笑ってしまう。そんなデザインを心がけていきたいですね」
【経歴】
1977年 横浜市生まれ。
京都精華大学美術学部デザイン学科建築分野 卒業。 遊園地装飾や巨大レリーフなどの製作会社を経て、2002年PULL+PUSH PRODUCTS.としてデザイン活動を開始。
REPORT
PULL+PUSH PRODUCTS.ニューヨーク国際ギフトフェアに出品展示
PULL+PUSH PRODUCTS.ニューヨーク国際ギフトフェアに出品展示
2009.04.20.up