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手のひらに乗るほどの小さな動物たちを陶器で制作。「落ち込んだときや疲れたときに見て、"くすっ"って笑ってもらえたら一番幸せ」 波止場でマドロス気取りのパンダや花束を抱えたクマなど人間味あふれる作品がメイン。動物たちの人なつっこい感じやとぼけた表情は癒される事間違いなし。
「独自の陶器=セラミック アート」
梱包用の白い綿のなかから姿を現したのは、手のひらに乗るほどの小さな動物たち。
よく見ると、それぞれ違うポーズで、なにか言いたげな瞳をこちらに向けています。これらの動物シリーズや器などの作品で、独自の陶器=セラミック アートを手がけているのが坂口さん。粘土でかたちを作り、色をつけ、窯で焼き、釉薬をかける。そうして、つるんとした質感を持つクマやパンダ、バクなどの動物たちが作られています。
波止場でマドロス気取りのパンダがいたり、花束を抱えたクマがいたり。「風が気持ちいいぜ」なんて独り言が聞こえてきそうなポーズは、「なかに人間が入ってるつもり」で作っているのだとか。
セクシーだったり気弱だったりするキャラクターの微妙な違いも、「目つきや手足の動き、肩こう骨の出し方にもこだわって」表現しているそうです。
「手でさわって作れる」陶器のおもしろさに出会った
もともとガラス作家をめざし、芸術大学の工芸科で学んだ坂口さん。
在学中に、「手でさわって作れる」陶器のおもしろさに出会ったのだそう。そして基礎を学んだ後に、器やオブジェなどの制作を開始。現在、その作品はアーティストグッズを扱うショップなどで販売されているほか、ペインターとして絵本をつくったり、マンガ家としてケータイコミックを連載したりと、アーティストとして多方面で活躍しています。
制作中は、本当に楽しくて「鼻歌を口ずさんで、ニヤニヤしながら」制作しているという坂口さん。
「動物たちをパソコンの横とかに置いて、落ち込んだときや疲れたときに見て、〈くすっ〉って笑ってもらえたら一番幸せです。私も楽しみながら作っているので、そんな気持ちを共感してもらえたらうれしいですね」
【経歴】
1978年 和歌山県生まれ。
6歳で大阪に移り住み、大阪の下町で育つ。
京都市立芸術大学美術学部工芸科に入学後、陶磁器専攻に進み、「pilchuck glass school(米)」や「新島国際ガラスアートフェスィバル」なども受講。
卒業後は自宅アトリエに窯を設けて「CYILABO(チイラボ)」にて制作をスタート。
現在、東京・大阪を中心に個展やグループ展を開催。粘土や絵具、漫画、絵本などを中心に、立体イラストレーターやペインターとしても活躍中。
【BOOK】
2005.11/作品集的絵本
「もしもし動物会議」(扶桑社)
2006.04/共作絵本
「ふむふむふーん」(風濤社)
ぶん/ふなこしゆり
え/坂口知香